2018年3月 映画鑑賞記

比嘉ブラック社長

2018年03月22日 08:56

子供の頃から映画大好き人間。業界では知る人ぞ知る。中3の高校受験の時は、月に50本を見た事も。今でも年に50~60回は映画館に足を運ぶ。

(評価)
★★★★★ 傑作。見逃すと後悔するぞ!
★★★★ お勧め!映画館に走ろう!
★★★ それなりに面白い。 
★★ お暇ならどうぞ。 
★ 金と時間のムダ。

4.「シェイプ・オブ・ウォーター」米(2017年)
今年のアカデミー作品賞、監督賞。製作脚本監督はメキシコ出身のギレルモ・デル・トロ。
この映画を観てこの監督は鬼才だと納得。よくぞこのストーリーを考えて映像化したモンだ。物語はソ連が犬を宇宙に送った米ソの冷戦時代。南米で神と崇められている‘半魚人’を捕えたアメリカ軍人が政府の機密研究機関に運び込む。そこで夜間清掃員として働くイライザ。彼女は話すことができない。清掃中に‘半魚人’をひと目見た孤独な彼女は興味を持ち、作ったゆで卵をあげたり、レコードをかけたり手話で意志を通じるようになる。そこにソ連のスパイがからみ、アメリカ政府は生体解剖しその機能を調べようとする。
お互いに愛し合うようになったイザベルと‘半魚人’。次元を超えた「愛」が成り立つのか。不思議なファンタジーだ。ラストに成程…。
★★★★★

3.「ウイスキーと2人の花嫁」英(2016年)
愉快な映画。小生これを観た後にデパートでスコッチウイスキーを買って帰り自宅で一杯。さて、物語はナチスによるロンドン空爆が激しさを増し、スコットランドの小さな島エリスケイ島では配給のウイスキーが届かなくなり、島民たちは力を失う。そんな時、大量の輸出用ウイスキーを積んだ貨物船が島の近くで座礁してしまう。5万ケースものウイスキーがあると知った島民たちがボートを漕いで船が沈む前にウイスキーを・・・。
ウイスキーが無ければ結婚式もできないと嘆く、頑固な郵便局長の二人の娘の物語もすべて実話だとは!
小さな幸せを感ずる映画デス。
★★★★

2.「空海」日・中(2017年)
真言密教の祖 空海が若き日に遣唐使として中国唐に渡る。都長安では“妖猫”の呪いで皇帝が相次いで怪死する。空海は未だ無名の詩人白楽天と事件の真相を探ることになる。そして50年前の楊貴妃の死の謎に迫っていく。遣唐使の学生として唐に渡り玄宗皇帝に仕えた阿部仲麻呂等、歴史上の人物を日中の俳優が演じる。監督は名作「さらば、我が愛/覇王別妃」のチェン・カイコー。CG映像を駆使し、セットに金もかかっているが、心を揺さぶるには今ひとつ…。
★★★

1.「15時17分、パリ行き」米(2018年)
クリント・イーストウッド監督作品。公開初日に映画館に走った。最近のイーストウッド作品は実話を基にした作品が続く。さて、物語は2015年にアムステルダム15時17分発、パリ行きの列車で起きた実際のテロ事件。武装したイスラムの男が554人の乗客全員の大虐殺を企てる。そこに乗り合わせたアメリカ、カリフォルニア州出身の3人の幼なじみ。小学校から問題児扱いされていた彼らはどう行動したのか。驚くべきことにこの主演3名を演じるのは当の本人達なのだ。更に、居合わせた乗客たちも本人たちが出演。
87才のイーストウッド監督、恐るべし。
★★★★


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