2023年2月 映画鑑賞記
1.「シャイロックの子供たち」2023年/日本
原作は、大ヒット半沢直樹シリーズの池井戸潤。主役は異才阿部サダヲ、組み合わせに期待してコロナ渦の中珍しく映画を観た。シャイロックはご存じシェークスピアの「ベニスの商人」のユダヤの金貸し。メガバンクの支店長、検査役、企業融資担当、そして主役の阿部サダヲに加え、奇人の地主、そして不動産開発の社長・・・。皆、金か魂かの選択の中で、魂を選ぶ・・・ワケがない。
★★★
2.「エンドロールのつづき」2021年/インド
インドの片田舎で列車が停すると少年サマイは父の作るチャイ(インド茶)を売り、一家の稼ぎを得る。或る日、家族で映画を観て、サマイは映画の虜になる。サマイの母の作る弁当を差し入れる替わりに、映写技師が内緒で映写室に入れてくれる。サマイは毎日映画を見て、いつしか「映画をつくる」という夢を持つが・・・。この監督自身の物語だそうだ。
急に踊り出すこともない。マジメなインド映画だ。
★★★
3.「WORTH命の値段」2019年/アメリカ
2001年9月11日、アメリカ同時多発テロ。全世界が驚愕し、その後も世界中でテロが続く。
多数は犠牲者の遺族への補償金の分配に、大変な苦労があったとはこの映画を観る迄、全く知らなかった。しかし、ハリウッドはこの手の社会派映画をエンタテイメントにするのだから恐るべし。マイケル・キートンはもうバットマン俳優というより社会派ですナ。
★★★
関連記事