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10月の映画鑑賞記

1.「十三人の刺客」
僕が小学校の頃、東映時代劇を見るのが大の楽しみであった。中村錦之助、大川橋蔵のチャンバラである。しかし、東映時代劇は悪役が切られても血は出さない。そこで、東宝の黒澤明が「七人の侍」「椿三十郎」で血シブキをあげる迫力ある時代劇を作る。その頃、東映が御大片岡千恵蔵主演の集団時代劇「十三人の刺客」を工藤栄一監督で撮った。それ迄と違って仲々迫力があった事を覚えている。さて、このリメイク版の主役は役所広司。将軍の弟で明石藩主は残忍極まりない。しかも来年には幕府の老中につくという。そうなると天下はどうなる。時の老中が暗殺を命ず。そこで、役所広司演ずる公儀目付が12人の男を集める。参勤交代の道中を襲うべく木曽の宿場村をまるごと買い取りいろいろな仕掛けを作る。敵は200名以上。こちらは13名。さて、どうする?クライマックスの斬り合いが数十分も続く。東映時代劇では若手だった松方弘樹の殺陣(たて)は流石!13人の内11人が死ぬがひとりひとりの死を描くのは良い。2時間以上の大作だがオジさんには飽きない。しかし、女性にはチトきついかも。
★★★★

2.「イエロー・ハンカチーフ」
1977年公開の松竹映画、監督は名匠山田洋次、そして東映の高倉健主演のコンビには驚いた。日本中がラストに涙して大ヒットしたのは今でも記憶に新しい。さて、アメリカ版は名優ウィリアム・ハート。舞台は北海道の夕張からアメリカのニューオリンズに変わる。心に悩みを持つ若い女の子が青年にドライブに誘われ途中で中年のオジサンを乗せる。物語の流れは日本版を現代アメリカに置き換えてほぼ同じ。3名が途中で1泊するモーテルの女主人が桃井かおりだと言うのは愛嬌。当時日本版で屈折した女の子役でデビューしたのだから。日本語を話すシーンもある。さてあの有名なラストは…。解っていても少し泣ける。だけど日本版に比べると少し…。そうラストのあの音楽ですヨ。アメリカ版にはそれが無い。
★★★

3.「桜田門外ノ変」
明治に変わる僅か8年前1860年3月3日雪の降る中、幕府の大老・井伊直弼が水戸浪士によって暗殺される。この事は歴史上有名な事件で誰もが知っている。しかし、それに至る経緯そして襲撃者達が幕府からだけでなく水戸藩からも大罪人として追われる。2年後に襲撃の指揮をとった関鉄之助(大沢たかお)が遂に捕われ斬首された事実があろうとは知らなかった。しかし、あの頃の日本の武士は外国侵略からいかに国を守るか真剣に憂えていた事が分る。水戸藩主の徳川斉昭がアメリカとの不平等通商条約を改正する為にも力を付けねばならぬと新式大砲の開発を急がせた事には肯ける。中国の尖閣列島の漁船衝突事件の民主党の外交に彼は何と叱責するのであろうか。実はこの映画、今年の2月に水戸市の会社を訪問した際に、茨城県が2億円以上もかけて建てた桜田門のオープンセットだと案内して頂いたので封切初日に見た。
★★★

4.「悪人」
そろそろ上映が終わるというので見に行った。重い映画である。長崎に住んで居る解体建設業の作業員(妻夫木聡)は仕事の後に祖父の介護の面倒も見なくてはならない。孤独の中で21才の博多の若い女の子と出会いサイトで知り合いデートをする。しかし、彼女は合コンで知り合った大学生に夢中。ある夜、彼女の暴言にキレて殺してしまう。その後に同じ出会いサイトで知りあった紳士服量販店で働く女(深津絵里)に会う。殺人を告白し、自首する決意をするが、女が止め2人で逃げる。女の子が殺される直接的な原因を作った身勝手な大学生の男、主人公の祖母をだます悪徳商法の男達。本当の悪人とは誰か?祖母を取り囲むマスコミも又悪人ではないのか。殺された21才の女の父親の苦悩が…。最後に男が女を殺そうとする真意は?ラストが意味する事はもう男に面会に行かないのか。2時間19分。
★★★★

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子供の頃から映画大好き人間。業界では知る人ぞ知る。
中3の高校受験の時は、月に50本を見た事も。今でも年に5~60回は映画館に足を運ぶ。

【評価】
 ★★★★★ 傑作。見逃すと後悔するぞ!
 ★★★★   お勧め!映画館に走ろう!
 ★★★    それなりに面白い。
 ★★      お暇ならどうぞ。
 ★       金と時間のムダ。
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2010年10月25日 12:00
Posted by 比嘉ブラック社長
Comments(0)映画鑑賞記
 
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