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2010年の映画総論

今年の映画総論(2010年)


この1年の5つ星を振り返ってみるとまあ結構な本数だ。去年は4本だったが今年は7本。4つ星も増えたしチト採点が甘くなったか。

★★★★★
1.「アバター(3D)」ジェームス・キャメロン監督/1月
正月草々、字幕と3Dの両方観た。イヤハヤ凄い映画であった。この監督のアイデアそして構想力には脱帽。地球をモデルにした惑星“パンドラ”を舞台に、地球人が侵略する。物語の面白さ、映像の美しさ、環境をテーマにしたメッセージ。大人も子供も楽しめるこれこそ映画!

2.「インビクタス(負けざる者たち)」
クリント・イーストウッド監督/2月
昨年に続き、僕が敬愛するイーストウッド監督。今回は、南アフリカ初の黒人大統領マンデラが、95年の南アフリカでのラグビー・ワールドカップが舞台。そして南ア優勝の立役者であった実話を描いている。政治とスポーツの裏舞台、それが又面白い。今年80才になったこの職人監督。早く次回作を頼みますぞ。

3.「ジャック・メスリーヌ part1」(仏)/2月
僕がロンドンに居た時、このフランス人の怪盗は有名であった。銀行強盗、捕まっても脱獄の繰り返し。ほんまかいナと思っても実話の重み。主役のヴァンサン・カッセルが熱演。

4.「カティンの森」(ポーランド)アンジェイ・ワイダ監督/4月
名匠ワイダ監督が84才の高齢にもかかわらず自分の両親に捧げる渾身の映画。第二次世界大戦時、ポーランドは西からナチスドイツに、東からソ連に侵略され、ポーランド国民15,000人がソ連の捕虜になりカティンの森で虐殺される。ワイダ監督の父親もその中に居た。監督としては、この映画を作る事は使命であったのだ。

5.「第9地区」/5月
奇妙な、しかし何という素晴しい出来!というのが5月に書いた僕の第一声。舞台は南アフリカ、そこにU・F・Oが上空で静止したまま。そして、南ア政府は、ヨハネスブルグ市内に宇宙人(エビそっくり)の居住区を作りそこに住まわせる。それが第9地区。見逃した方は是非DVDで。

6.「必死剣鳥刺し」/7月
藤沢周平原作で舞台は勿論海坂藩。秘剣鳥刺しの技が出る時は既に死んでいるとの説明に当初は意味不明。それが凄絶な殺陣シーンのラストでこの技が出る。成程…と。しかし、悲しい技なのです。

7.「瞳の奥の秘密」アルゼンチン/12月
アバターの様な派手さは無いが大人の鑑賞に耐え得る今年一番の映画といえばこの作品。アルゼンチンにもこんな凄い監督が居たとは…。舞台はブエノスアイレス。そこで若く美しい新妻が自宅で強姦され殺される。それから25年後の物語である。ラストで犯人が…。想定外の結末に驚き、そして又、本当のラストが短い一場面入る。これが感動!この映画は必見です。

●ところで、友人達から「息もできない(韓国)」はどう?とよく聞かれた。プロの映画評論家もホメている人は多い。しかし、僕の評価は星2つ。暴力でしか自分を表現できない男と、家族にトラブルを抱えた女子高校生のラブストーリーなのだが主演のヤン・イクチュンが自ら製作した自己主張映画。最初から最後迄汚ない言葉でわめきちらし、僕からするとその韓国語の音感がたまらなく嫌であったのだ。
●そしてアカデミー賞の「ハート・ロッカー」。イラクの現実が厳しい。忘れがたい作品である。

☆          ☆          ☆

とまあ、今年は61本も見ました。


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子供の頃から映画大好き人間。業界では知る人ぞ知る。
中3の高校受験の時は、月に50本を見た事も。今でも年に5~60回は映画館に足を運ぶ。

【評価】
 ★★★★★ 傑作。見逃すと後悔するぞ!
 ★★★★   お勧め!映画館に走ろう!
 ★★★    それなりに面白い。
 ★★      お暇ならどうぞ。
 ★       金と時間のムダ。
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2010年12月29日 12:17
Posted by 比嘉ブラック社長
Comments(0)映画鑑賞記
 
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