ニュージーランド視察旅日記
2月4日(木)初日
10時前に那覇空港ANAカウンターにてチェックイン。成田経由オークランド(ニュージーランド)迄手荷物を預ける。3階風月の寿司カウンターで新聞を広げていると、呉屋夫妻と當間夫妻がやって来た。
大使への手土産を頼んだ當間夫妻が日本酒と泡盛を5本も抱えている。
今日から11日迄の8日間のニュージーランド。高田前沖縄大使が昨年ニュージーランドに赴任した。
大使と日程調整をしたのだが、今日の日本時間の午前7時にTPPの調印式がオークランドである。
さて、Y嬢がいってらっしゃいと手製のボードを掲げての見送りで、1200 ANAにて那覇空港発、1430成田着。
出国手続の時ニュージーランド航空はお酒を機内持ち込みはできないと言う。ANAでは割れものだから機内に持ち込めと言われたと當間さん(妻)。
本当にANAのやる事は…と怒ってもしょうがない。
小生と2人で一旦ゲートから外に出て、雑貨を売る土産品店を捜して、エコバッグを2つ買った。
「プチプチ」を分けて貰い梱包して、ニュージーランド航空のカウンターに行くと閉まっている。
受付開始は1530からだという。あと45分もある…。當間さん(夫)と二人で近くの椅子にかけ待っていると、アメリカからメール着信が…。
悲しい知らせであった…。取り急ぎ、サンフランシスコの友人の妻に電話を入れお悔やみを・・・。
やっとこさ、お酒5本を預けて再度出国手続き。
1830 成田発NZ90便にてオークランドへ。他の3名はビジネスクラス、小生とゴヤ君はエコノミーとビジネスの間のプレエコノミークラス。長い10時間45分の機中である…。
2月5日(金)2日目
0920 ヤレヤレやっとこさオークランド着。時差は沖縄より4時間早い。
入国手続きを済ませ、出口のドアを出ると、ヒガ様のボードを正面に抱えて、現地ガイドのスガワラ氏が出迎えてくれた。
我々5名の専用車にて短いオークランド市内観光。
サベージメモリアルパークでニュージーランドの植物園(シダ類が多い)、住宅街やら海辺のドライブ、
そしてオシャレなレストランで昼食。先住民のマオリだろうか。結婚披露宴のようだ。
15時前にホテル(RENDEZVOUS)にチェックイン。
シャワーを浴び、着けてきた服を捨てる。小生、長い出張の時には古い服を着けてきて毎日捨てるのだ。
1810ガイドのスガワラ氏が迎えに来て、徒歩で約10分。
近くのスカイタワーにある展望レストランが夕食の場所。あいにくの小雨模様。
オークランドの街を上から眺めながらの食事。しかし、ニュージーランドのワインが美味いとは!
特に白のシャブリが美味い!
スマホが鳴る。これで3度目のようだ。知らない番号なので?と思ったが、返事をすると、ヒガさん着きました?
オークランドも小雨でしょう。ワイタンギもそうですヨと。
車で4時間程のオークランドの北(ニュージーランドでは北島の方が赤道に近い)に居るとの大使のことば。
ワイタンギでニュージーランド建国記念日の式典に出席しているようだ。
2030 食事のあと、通り沿いのカフェレストランが大変な人だかり。
現地の雰囲気を味わうのにもってこいだ。皆を誘い一杯だけ飲んで帰ろうという事になった。
我々5名が話していると、隣の品のある老(?)夫婦が話しかけてくる。
東京、大阪に行ったことがあり、美しい町だと語るので、小生曰く。
Mr&Mrs、沖縄はもっと良いところですヨと勧めると、次は沖縄に行くワ…。
長い一日でした…。
2月6日(土)3日目
0530 起きて0600 朝食。
チェックアウトを済ませて車で片道約3時間のワイトモ鍾乳洞へ。
沖縄の人間にとって鍾乳洞は何ら珍しいことではない。しかし先住民のマオリ語で「水の流れ込む洞窟」の意味を持つこの地下世界に住みつく神秘的なツチボタル。これが太古の迷宮の不思議な光を放つ。
ツチボタルの卵が洞窟の天井に無数に産みつけられ、それが孵化して、幼虫は巣を形成し、糸を垂らしてエサを捕らえる為に光を発する。くもの糸のような粘着性のある糸に小虫を罠にかけるというもの。
真っ暗な洞窟を小舟で漕ぎ、無数のツチボタルの光がまさに神秘的。
出発の空港迄こちらから又車で3時間。往復6時間かけても、成程これは一見の価値あり。
1630 空港着。手続きを済ませ、1730 オークランド空港発の予定が30分近く遅れ1900少し前にウェリントン空港着。すると髙田大使がニコニコ手を挙げて合図をする。
去年の5月以来の再会だ。
我々5名の為に出迎えてくれた大使の料理人のOさんの車と二台に分乗して大使公邸へ。
今晩の夕食は日本料理店からのお寿司とOさん手作りのサラダ。
しかし、我々5名が白ワイン、赤ワインをあっという間に5本も空けてしまった。
その後は大使秘蔵のウイスキー。
他の4名が寝室に戻っても、小生と大使と料理人のOさんで、泡盛とウイスキーで深夜迄四方山話…。
2月7日(日)4日目
イヤハヤ昨晩は飲み過ぎたとベッドでウトウトしていると0900 ドアにノックが…。
大使が今からレンタカーを取りに行くので、朝食の説明を…。
冷蔵庫の中やら食器やらセルフサービスでご自由にと。
我々が朝食を摂っている間に大使は少し広めのワゴンタイプのトヨタをレンタカーで借りて来た。
大使自らの案内で市内観光。
ウェリントン市全体を見渡せる「マウント・ビクトリア」、ロードオブザリングで有名になった特殊効果や小道具製作の「ウェタ・ケーブ」、ケーブルカー、そして「ウェリントン動物園」。こちらでは「キーウイー」や、
「レッド(レッサー)パンダ」が見れた。
帰りに地元のスーパーに立ち寄ったが、牛肉の安いこと!
200gのサーロインステーキが3枚入って日本円で僅か1000円位。
ニュージーランドでは鶏肉の方が高いとのこと。
1800過ぎ タクシー2台でダウンタウンのRydges Hotelへ。
1階のレストランで高級ニュージーランドステーキが今晩のメニュー。
小生はヒレ200gを頼んだが36ドル(約2,880円)。一流ホテルのレストランでこの値段。
我々はワインの方が高くつく。ワインが変わる度に大使の音頭でハイ乾杯!
2月8日(月)5日目
0850 Royal Wellington Golf Clubで二組に分かれてプレーだ。我々5名は貸クラブ。
小川あり、ブッシュあり中々の難コース。
会員同伴でないとヴィジターはプレー出来ないとのこと。
さて、大使の組は小生とミドリさん。
大使と小生はレギュラーティーからだが、大使は前半は小生に気を遣ったから(?)とスコアの言い訳。
しかし後半は大使は48でマアマア。小生?120で大崩れデス…。
電動カートが無いので18ホールを自らカートを押し乍らプレーする。
本来のゴルフの姿だが、イヤハヤ疲れました…。
さて、夕方。公邸でのフレンチ会席だ。シェフのOさんが腕によりをかけたフレンチ。
今日の月曜日は、土曜日のニュージーランドの建国記念日の振り替え休日だが、メードさんもわざわざ我々の為に出勤して貰ったと大使から伺った。タイ出身で既に永住権も取得した穏やかな女性。お土産の日本風ハンドタオルをそっと渡す。
今回、何故3組かと言うと、大使から公邸に3室宿泊できるので、ヒガさん、3組で来ても良いですヨと有難い申し出があった。
トウマ夫妻とゴヤ夫妻はT&Tが1980年に設立した時から株主として多大なる貢献を受けている。
感謝の気持ちも含めて今回は初のニュージーランドの旅だ。小生のみひとりだが…。
昨日は大使の計らいで高級ニュージーランドステーキだったので、シェフのOさんはそのあたりを考慮して、今日のメインは「鴨胸肉のローストチェリーソース」。
その前の魚料理は「サーモンの蒸し焼きとシロニンジンのピュレ」。
ワインのセレクトはAURULENT Chardonnay 2013, ARGENTO cabernet sauvignon 2010 & Febyuary 2016
メイドさんの気配りのサービスも良く、全員美味しく頂いた。食事の後は部屋を変えて、大使秘蔵のブランデーやらウイスキー、泡盛…。
皆さん、大感激!
2月9日(火)6日目
さて、3泊もお世話になった公邸を0740出発。大使がわざわざ空港出発ゲート迄案内してくれた。
ニュージーランドの国家行事や、北朝鮮のミサイル発射、台湾の大地震等色々あったが、心配りに本当に感謝! !
0850 NZ5403便にてウェリントン発南島のリゾート地クイーンズタウンへ。
1045 クイーンズタウン着。ガイドのタツミ女史が出迎え。
ドライバーは英国人のリチャードさん。
東京で2年、仙台で1年、英会話教師をしていたことがあり、日本語はペラペラ。
タツミさんは小生がロンドンにいた1973~75年に、本人は子供だったがロンドンに住んでいたとの事。
小生がシェフをしていたサウス・ケンジントン辺りのことも良く知っていた。
さて、アロータウンからバンジージャンプを見学に行った。
橋の上から40M以上もある川に向け、ジャンプするのだ。ニュージーランドが発祥の地。
小生も挑戦したかったが時間の都合と、他の4人が・・・。若い女の子が挑戦して、長い髪が川にザブンと!
濡れないようにロープを短くすることも出来るとか。
その後、ギブストンワイナリーへ。今でこそ、ニュージーランドワインも知られるようになったが、2~30年前は大変だったらしい。
そう言えば、55歳でニュージーランドの牧草地を買い、10年たった今では無農薬ワインで著名な日本人の本(PHP)があったので読ませて貰った。
1800 スカイライン(ゴンドラ)で頂上のレストランへ。
旧正月休みの中国人の団体に、その他日本人の団体が・・・。
2000 皆はホテルに戻るが、小生は街中で降ろして貰い、ひとりブラブラ。
面白そうな店にブラッと入り、一杯頼み、店内の雰囲気を楽しむ。東洋人の客は一人も居ないので、クイーンズタウンに来た甲斐があるというもの。
2330 歩いてホテルに戻る。小さな街なので、ダウンタウンの繁華街の道は全部(?)廻ったかな。
2月10日(水)7日目
0700 朝食。しばらくするとゴヤ夫妻がやって来た。
0900 チェックアウトを済ませ、ホテル発。湖沿いの「Queen's Garden」を散策する。少し肌寒いくらいだ。
100年以上前の蒸気船(TSSアンスロー号)で約45分、ウォルターピーク牧場に向かう。風が強く寒いこと。
このクイーンズタウンに去年迄は中国人の団体客は来なかったというが、今年は中国人の団体客で満杯。
3~400名というところか。中国人で約95%。日本人を含めた外国人で5%くらいではなかろうか。
イヤ、うるさいこと。中国人にマナーという言葉の概念はないので始末に困る。
中国人とインド人が宿泊した部屋はあまりにも汚く、掃除が大変だとホテル側からよく聞くが・・・。
ウォルターピーク牧場で、牧羊犬が羊の群れを羊飼いの笛の合図できちんと誘導するさまや、羊の毛刈りショーを見て、Tea Time。
中国人の団体客がスコーンやケーキに殺到して、その後の汚さヨ。まるで蝿がたかったようだ。
ニュージーランドの現首相は中国との関係を深めて、更に投資を呼び込もうとしているらしいが、将来が危ぶまれるとは地元の弁。
金の為に魂を売り渡すのかと!?
港に戻り、すぐ近くの南十字星という名の日本食レストランにて昼食。
料理人は日本人らしいが、オーナーはそうではない。
出された茶が、ヌルイ玄米茶。
料理の味は、外国で食べるには美味いだろうが、もし、これを日本国内で食べたとしたら・・・。
従業員はマジメな青年たちであったが。
今、世界中で和食ブームだから客は入るワナ。
1540 空港にてチェックイン。
1640 クイーンズタウン発NZ648便にてオークランドへ。到着予定が30分遅れて1900着。
ガイドのスガワラさんがお帰りなさいと笑顔で迎える。
ドライバーのコガさんの運転でHARBORSIDEレストランにてシーフード。
今迄のニュージーランドのレストランと比べてワインの値段の高いこと!倍から3倍以上。
2130 ホテル(RENDEZVOUS HOTEL)着。
マチコさんからクイーンズタウン空港で土産に赤ワイン1本貰ったが、皆は疲れて・・・。
さて困った・・・。
シャワーを浴びて原稿を書き乍ら一人で飲むことにした。(結局グラス一杯だけ…。)
2月11日(木)8日目
0530 起きて朝食を摂り0640ホテル発。
0955 オークランド発NZ99便にて成田へ。これから11時間の長いフライト。
眠れるわけでもなく、映画を見ながらワインやら・・・。映画好きの小生は4本は観た。
1655 成田空港着。入国手続きの後1755発の那覇行きが30分遅れる。やはり、全日空。
2120 那覇空港着。
タクシーで帰宅して、荷物を解き、シャワーを浴びるともう日付が変わろうとする。
ニュージーランドでは早朝4時だ。ほぼ24時間起きていることになるなァー。
でも、友人2組の夫妻と楽しい8日間で何より。
[総括]
今回は、初めてのニュージーランドの旅。高田大使のおかげで公邸に3泊もお世話になり、大使の料理人のOさんのフレンチ会席もご馳走になり、株主でもある友人夫妻も大感激で何よりだ。
日本の3/4の面積のニュージーランドに人口は僅か450万人。
羊は10年前から半減したというがそれでも3000万頭。
先住民のマオリ族との関係を大切にする小国ニュージーランド。
小生がニュージーランドを仕事を兼ねて第2の住まい地にしようと思ったのが15年程前。
しかし、その頃と比べ不動産は高騰し、日本と比べ安く物件を購入する事は難しくなり、治安も以前は鍵を締めなくても大丈夫。先進国では安全な国だった(以前の日本と同じ)ようだが最近は事情が少しずつ変わってきているようだ。
更に、南島のクイーンズタウン迄、今年初めて中国人の団体ツアーが押し寄せて来たとなると…。
それと、ニュージーランドは、国旗のデザインを変えるかどうか。
国民投票が3月にある。元々英国領だったので、今の国旗の左上に英国旗がある。それを外すかどうかの選択だ。今ある南十字星はそのままにして、先住民のマオリの信仰の対象であるシダの葉「シルバーファーン」を配したデザインが新国旗の候補。さて、結果が楽しみだ。
人柄が穏やかで、自然のきれいなニュージーランド。来年同じ時期に、又訪問する予定だ。
それ迄、色々とこの国のことを勉強しておこう。
10時前に那覇空港ANAカウンターにてチェックイン。成田経由オークランド(ニュージーランド)迄手荷物を預ける。3階風月の寿司カウンターで新聞を広げていると、呉屋夫妻と當間夫妻がやって来た。
大使への手土産を頼んだ當間夫妻が日本酒と泡盛を5本も抱えている。
今日から11日迄の8日間のニュージーランド。高田前沖縄大使が昨年ニュージーランドに赴任した。
大使と日程調整をしたのだが、今日の日本時間の午前7時にTPPの調印式がオークランドである。
さて、Y嬢がいってらっしゃいと手製のボードを掲げての見送りで、1200 ANAにて那覇空港発、1430成田着。
出国手続の時ニュージーランド航空はお酒を機内持ち込みはできないと言う。ANAでは割れものだから機内に持ち込めと言われたと當間さん(妻)。
本当にANAのやる事は…と怒ってもしょうがない。
小生と2人で一旦ゲートから外に出て、雑貨を売る土産品店を捜して、エコバッグを2つ買った。
「プチプチ」を分けて貰い梱包して、ニュージーランド航空のカウンターに行くと閉まっている。
受付開始は1530からだという。あと45分もある…。當間さん(夫)と二人で近くの椅子にかけ待っていると、アメリカからメール着信が…。
悲しい知らせであった…。取り急ぎ、サンフランシスコの友人の妻に電話を入れお悔やみを・・・。
やっとこさ、お酒5本を預けて再度出国手続き。
1830 成田発NZ90便にてオークランドへ。他の3名はビジネスクラス、小生とゴヤ君はエコノミーとビジネスの間のプレエコノミークラス。長い10時間45分の機中である…。
2月5日(金)2日目
0920 ヤレヤレやっとこさオークランド着。時差は沖縄より4時間早い。
入国手続きを済ませ、出口のドアを出ると、ヒガ様のボードを正面に抱えて、現地ガイドのスガワラ氏が出迎えてくれた。
我々5名の専用車にて短いオークランド市内観光。
サベージメモリアルパークでニュージーランドの植物園(シダ類が多い)、住宅街やら海辺のドライブ、
そしてオシャレなレストランで昼食。先住民のマオリだろうか。結婚披露宴のようだ。
15時前にホテル(RENDEZVOUS)にチェックイン。
シャワーを浴び、着けてきた服を捨てる。小生、長い出張の時には古い服を着けてきて毎日捨てるのだ。
1810ガイドのスガワラ氏が迎えに来て、徒歩で約10分。
近くのスカイタワーにある展望レストランが夕食の場所。あいにくの小雨模様。
オークランドの街を上から眺めながらの食事。しかし、ニュージーランドのワインが美味いとは!
特に白のシャブリが美味い!
スマホが鳴る。これで3度目のようだ。知らない番号なので?と思ったが、返事をすると、ヒガさん着きました?
オークランドも小雨でしょう。ワイタンギもそうですヨと。
車で4時間程のオークランドの北(ニュージーランドでは北島の方が赤道に近い)に居るとの大使のことば。
ワイタンギでニュージーランド建国記念日の式典に出席しているようだ。
2030 食事のあと、通り沿いのカフェレストランが大変な人だかり。
現地の雰囲気を味わうのにもってこいだ。皆を誘い一杯だけ飲んで帰ろうという事になった。
我々5名が話していると、隣の品のある老(?)夫婦が話しかけてくる。
東京、大阪に行ったことがあり、美しい町だと語るので、小生曰く。
Mr&Mrs、沖縄はもっと良いところですヨと勧めると、次は沖縄に行くワ…。
長い一日でした…。
2月6日(土)3日目
0530 起きて0600 朝食。
チェックアウトを済ませて車で片道約3時間のワイトモ鍾乳洞へ。
沖縄の人間にとって鍾乳洞は何ら珍しいことではない。しかし先住民のマオリ語で「水の流れ込む洞窟」の意味を持つこの地下世界に住みつく神秘的なツチボタル。これが太古の迷宮の不思議な光を放つ。
ツチボタルの卵が洞窟の天井に無数に産みつけられ、それが孵化して、幼虫は巣を形成し、糸を垂らしてエサを捕らえる為に光を発する。くもの糸のような粘着性のある糸に小虫を罠にかけるというもの。
真っ暗な洞窟を小舟で漕ぎ、無数のツチボタルの光がまさに神秘的。
出発の空港迄こちらから又車で3時間。往復6時間かけても、成程これは一見の価値あり。
1630 空港着。手続きを済ませ、1730 オークランド空港発の予定が30分近く遅れ1900少し前にウェリントン空港着。すると髙田大使がニコニコ手を挙げて合図をする。
去年の5月以来の再会だ。
我々5名の為に出迎えてくれた大使の料理人のOさんの車と二台に分乗して大使公邸へ。
今晩の夕食は日本料理店からのお寿司とOさん手作りのサラダ。
しかし、我々5名が白ワイン、赤ワインをあっという間に5本も空けてしまった。
その後は大使秘蔵のウイスキー。
他の4名が寝室に戻っても、小生と大使と料理人のOさんで、泡盛とウイスキーで深夜迄四方山話…。
2月7日(日)4日目
イヤハヤ昨晩は飲み過ぎたとベッドでウトウトしていると0900 ドアにノックが…。
大使が今からレンタカーを取りに行くので、朝食の説明を…。
冷蔵庫の中やら食器やらセルフサービスでご自由にと。
我々が朝食を摂っている間に大使は少し広めのワゴンタイプのトヨタをレンタカーで借りて来た。
大使自らの案内で市内観光。
ウェリントン市全体を見渡せる「マウント・ビクトリア」、ロードオブザリングで有名になった特殊効果や小道具製作の「ウェタ・ケーブ」、ケーブルカー、そして「ウェリントン動物園」。こちらでは「キーウイー」や、
「レッド(レッサー)パンダ」が見れた。
帰りに地元のスーパーに立ち寄ったが、牛肉の安いこと!
200gのサーロインステーキが3枚入って日本円で僅か1000円位。
ニュージーランドでは鶏肉の方が高いとのこと。
1800過ぎ タクシー2台でダウンタウンのRydges Hotelへ。
1階のレストランで高級ニュージーランドステーキが今晩のメニュー。
小生はヒレ200gを頼んだが36ドル(約2,880円)。一流ホテルのレストランでこの値段。
我々はワインの方が高くつく。ワインが変わる度に大使の音頭でハイ乾杯!
2月8日(月)5日目
0850 Royal Wellington Golf Clubで二組に分かれてプレーだ。我々5名は貸クラブ。
小川あり、ブッシュあり中々の難コース。
会員同伴でないとヴィジターはプレー出来ないとのこと。
さて、大使の組は小生とミドリさん。
大使と小生はレギュラーティーからだが、大使は前半は小生に気を遣ったから(?)とスコアの言い訳。
しかし後半は大使は48でマアマア。小生?120で大崩れデス…。
電動カートが無いので18ホールを自らカートを押し乍らプレーする。
本来のゴルフの姿だが、イヤハヤ疲れました…。
さて、夕方。公邸でのフレンチ会席だ。シェフのOさんが腕によりをかけたフレンチ。
今日の月曜日は、土曜日のニュージーランドの建国記念日の振り替え休日だが、メードさんもわざわざ我々の為に出勤して貰ったと大使から伺った。タイ出身で既に永住権も取得した穏やかな女性。お土産の日本風ハンドタオルをそっと渡す。
今回、何故3組かと言うと、大使から公邸に3室宿泊できるので、ヒガさん、3組で来ても良いですヨと有難い申し出があった。
トウマ夫妻とゴヤ夫妻はT&Tが1980年に設立した時から株主として多大なる貢献を受けている。
感謝の気持ちも含めて今回は初のニュージーランドの旅だ。小生のみひとりだが…。
昨日は大使の計らいで高級ニュージーランドステーキだったので、シェフのOさんはそのあたりを考慮して、今日のメインは「鴨胸肉のローストチェリーソース」。
その前の魚料理は「サーモンの蒸し焼きとシロニンジンのピュレ」。
ワインのセレクトはAURULENT Chardonnay 2013, ARGENTO cabernet sauvignon 2010 & Febyuary 2016
メイドさんの気配りのサービスも良く、全員美味しく頂いた。食事の後は部屋を変えて、大使秘蔵のブランデーやらウイスキー、泡盛…。
皆さん、大感激!
2月9日(火)6日目
さて、3泊もお世話になった公邸を0740出発。大使がわざわざ空港出発ゲート迄案内してくれた。
ニュージーランドの国家行事や、北朝鮮のミサイル発射、台湾の大地震等色々あったが、心配りに本当に感謝! !
0850 NZ5403便にてウェリントン発南島のリゾート地クイーンズタウンへ。
1045 クイーンズタウン着。ガイドのタツミ女史が出迎え。
ドライバーは英国人のリチャードさん。
東京で2年、仙台で1年、英会話教師をしていたことがあり、日本語はペラペラ。
タツミさんは小生がロンドンにいた1973~75年に、本人は子供だったがロンドンに住んでいたとの事。
小生がシェフをしていたサウス・ケンジントン辺りのことも良く知っていた。
さて、アロータウンからバンジージャンプを見学に行った。
橋の上から40M以上もある川に向け、ジャンプするのだ。ニュージーランドが発祥の地。
小生も挑戦したかったが時間の都合と、他の4人が・・・。若い女の子が挑戦して、長い髪が川にザブンと!
濡れないようにロープを短くすることも出来るとか。
その後、ギブストンワイナリーへ。今でこそ、ニュージーランドワインも知られるようになったが、2~30年前は大変だったらしい。
そう言えば、55歳でニュージーランドの牧草地を買い、10年たった今では無農薬ワインで著名な日本人の本(PHP)があったので読ませて貰った。
1800 スカイライン(ゴンドラ)で頂上のレストランへ。
旧正月休みの中国人の団体に、その他日本人の団体が・・・。
2000 皆はホテルに戻るが、小生は街中で降ろして貰い、ひとりブラブラ。
面白そうな店にブラッと入り、一杯頼み、店内の雰囲気を楽しむ。東洋人の客は一人も居ないので、クイーンズタウンに来た甲斐があるというもの。
2330 歩いてホテルに戻る。小さな街なので、ダウンタウンの繁華街の道は全部(?)廻ったかな。
2月10日(水)7日目
0700 朝食。しばらくするとゴヤ夫妻がやって来た。
0900 チェックアウトを済ませ、ホテル発。湖沿いの「Queen's Garden」を散策する。少し肌寒いくらいだ。
100年以上前の蒸気船(TSSアンスロー号)で約45分、ウォルターピーク牧場に向かう。風が強く寒いこと。
このクイーンズタウンに去年迄は中国人の団体客は来なかったというが、今年は中国人の団体客で満杯。
3~400名というところか。中国人で約95%。日本人を含めた外国人で5%くらいではなかろうか。
イヤ、うるさいこと。中国人にマナーという言葉の概念はないので始末に困る。
中国人とインド人が宿泊した部屋はあまりにも汚く、掃除が大変だとホテル側からよく聞くが・・・。
ウォルターピーク牧場で、牧羊犬が羊の群れを羊飼いの笛の合図できちんと誘導するさまや、羊の毛刈りショーを見て、Tea Time。
中国人の団体客がスコーンやケーキに殺到して、その後の汚さヨ。まるで蝿がたかったようだ。
ニュージーランドの現首相は中国との関係を深めて、更に投資を呼び込もうとしているらしいが、将来が危ぶまれるとは地元の弁。
金の為に魂を売り渡すのかと!?
港に戻り、すぐ近くの南十字星という名の日本食レストランにて昼食。
料理人は日本人らしいが、オーナーはそうではない。
出された茶が、ヌルイ玄米茶。
料理の味は、外国で食べるには美味いだろうが、もし、これを日本国内で食べたとしたら・・・。
従業員はマジメな青年たちであったが。
今、世界中で和食ブームだから客は入るワナ。
1540 空港にてチェックイン。
1640 クイーンズタウン発NZ648便にてオークランドへ。到着予定が30分遅れて1900着。
ガイドのスガワラさんがお帰りなさいと笑顔で迎える。
ドライバーのコガさんの運転でHARBORSIDEレストランにてシーフード。
今迄のニュージーランドのレストランと比べてワインの値段の高いこと!倍から3倍以上。
2130 ホテル(RENDEZVOUS HOTEL)着。
マチコさんからクイーンズタウン空港で土産に赤ワイン1本貰ったが、皆は疲れて・・・。
さて困った・・・。
シャワーを浴びて原稿を書き乍ら一人で飲むことにした。(結局グラス一杯だけ…。)
2月11日(木)8日目
0530 起きて朝食を摂り0640ホテル発。
0955 オークランド発NZ99便にて成田へ。これから11時間の長いフライト。
眠れるわけでもなく、映画を見ながらワインやら・・・。映画好きの小生は4本は観た。
1655 成田空港着。入国手続きの後1755発の那覇行きが30分遅れる。やはり、全日空。
2120 那覇空港着。
タクシーで帰宅して、荷物を解き、シャワーを浴びるともう日付が変わろうとする。
ニュージーランドでは早朝4時だ。ほぼ24時間起きていることになるなァー。
でも、友人2組の夫妻と楽しい8日間で何より。
[総括]
今回は、初めてのニュージーランドの旅。高田大使のおかげで公邸に3泊もお世話になり、大使の料理人のOさんのフレンチ会席もご馳走になり、株主でもある友人夫妻も大感激で何よりだ。
日本の3/4の面積のニュージーランドに人口は僅か450万人。
羊は10年前から半減したというがそれでも3000万頭。
先住民のマオリ族との関係を大切にする小国ニュージーランド。
小生がニュージーランドを仕事を兼ねて第2の住まい地にしようと思ったのが15年程前。
しかし、その頃と比べ不動産は高騰し、日本と比べ安く物件を購入する事は難しくなり、治安も以前は鍵を締めなくても大丈夫。先進国では安全な国だった(以前の日本と同じ)ようだが最近は事情が少しずつ変わってきているようだ。
更に、南島のクイーンズタウン迄、今年初めて中国人の団体ツアーが押し寄せて来たとなると…。
それと、ニュージーランドは、国旗のデザインを変えるかどうか。
国民投票が3月にある。元々英国領だったので、今の国旗の左上に英国旗がある。それを外すかどうかの選択だ。今ある南十字星はそのままにして、先住民のマオリの信仰の対象であるシダの葉「シルバーファーン」を配したデザインが新国旗の候補。さて、結果が楽しみだ。
人柄が穏やかで、自然のきれいなニュージーランド。来年同じ時期に、又訪問する予定だ。
それ迄、色々とこの国のことを勉強しておこう。
2016年02月23日 12:16