読書雑感 2018年
(2018年12月)
30.「異端児」:松下 隆一:著(PHP研究所)
あるセミナーに出席した時、小生が社員大工の話をすると、ヒガさん、確か日本一の大工集団をめざす社長の本があるヨと教えてくれた。それがこの本である。静岡県沼津市に本社があり 平成元年に創立したから平成建設。
社内で大工職人を育てる内製化に取り組んでいるのが、今年70歳の秋元社長だ。
社員数は570人を超え、年商は150億円。
東大生・京大生が「大工になりたい」と応募するというから凄い。
一つの目標ができた。
29.「忙しい医師のための不動産投資」:植田 幸:著(クロスメディア出版)
内容はまぁ一般的なことで、どうって事はないが、医師向けにマンション投資を進めるブローカー?が書いた本。
まぁ医師向けのプレゼントークの参考にはなるかね?
(2018年11月)
28.「5Kと言われる介護施設の秘密」:藤本 加代子:著(PHP研究所)
この数年間 介護事業者向けにセミナーを開催しているので、業界の知識を得ようと思い 買ってみてペラペラとめくると、社会福祉法人理事長の著者の経歴に驚かされた。
19年間専業主婦だった著者が眼科を経営していた夫の突然の病死で 医院の経営を引き継ぎ、そして福祉事業に乗り出して25年、今では650名ものスタッフを抱える立派な経営者になっている経緯である。
イヤハヤ驚いた。
27.「忙しい医師のための不動産投資」:植田 幸:著(クロスメディア出版)
内容はまぁ一般的なことで、どうって事はないが、医師向けにマンション投資を進めるブローカー?が書いた本。
まぁ医師向けのプレゼントークの参考にはなるかね?
(2018年10月)
26.「その節税が会社を殺す」:松波 竜太:著(すばる舎)
この手のタイトルのマニュアル本を読むと、まぁこの程度かと思うことが多いが、この本は意外(?)と内容がしっかりしている。小生、読み乍ら、フムフムと付箋紙を10数か所に…。早速顧問税理士と相談しました…。
25.「日本人は知らない中国セレブ消費」:袁 静:著(日経プレミアシリーズ)
著者は上海生まれで、北京の大学から早稲田大学を経て 日経BP社に入社し 日本で10年を過ごす。帰国後、中国富裕層向けの雑誌「行楽」を創刊、日本の魅力を発信している。現在 上海と東京に事務所を構えている
ので この本の情報は信用できる(可能性が高い)。
中国人の団体客は 僕は世界の害虫だと思っているが、中国人の中にも似たように思っている人が多いと知りビックリ!とまぁ、意外と知らない中国人の富裕層のお金の使い方・・・。参考になる。
(2018年9月)
24.「コンビニ外国人」 芹澤健介:著(新潮新書)
全国の大手コンビニで働く外国人店員はすでに124万人超。スタッフ20人に1人の割合というが、僕がよく泊まる品川プリンスホテルのコンビニでは全員が外国人だ。つい最近はコンビニ店長のわいせつな行為がTVのニュースで流れた。沖縄ファミリーマートの事も書かれているが、ネパール人の店員が増えたとある。
彼らは勤務
時間に制限のある留学生のアルバイトなのだが、果たして法律は順守されているか!?留学生の日本語学校の裏は危険な顔!?今後に不安が残るなァー。
23.「ドクタープレジデント」 田畑陽一郎:著(幻冬舎)
1945年生まれの沖永良部島出身の著者が千葉大医学部から大学病院勤務を経て独立して1991年に開業する。今では11の医療・介護施設を経営し、千葉県医師会会長を務めている。人工透析が専門だが、お金が全く無く開業の決意をしたのだが、友人らに助けられ、そして医学のみならず経営をしっかりと学び事業拡大の経緯は素晴らしい。
しかし、小生、この本を買っておいたとも知らず、再度注文してしまった・・・。
22.「大東建託の内幕」三宅勝久著(同時代社)
暴露本はあまり好きではない。出張時のセミナー前に丸の内の「丸善」に立ち寄ると、この本が平積みされていた。著者は10年間大東建託の取材を続
けているという。最近、お客様からも大東建託の「一括借り上げ(サブリース)」での資産運用についての相談があるので、昨年の11月にそれについての小冊子を発行したほどだ。その商法については、ある程度は分かっていたが、自殺者や犯罪に手を染める社員迄居たとは…。
21.「本田宗一郎という生き方」 宝島編集部編(宝島社)
ボクは、ホンダという会社の物語が好きで結構読んでいる。本
田宗一郎という破天荒な男を、No.2として支えた藤沢武夫の存在無くしてホンダが世界的な自動車メーカーにはなれなかった。藤沢という男が組織を作り上げたのだ。しかし、藤沢という男は、本田宗一郎が居てこそその能力を発揮したとも言える。この名コンビは凄いの一言。
20.「貧乏モーツアルトと金持ちプッチーニ」 正林真之著(サンライズ出版)
タイトルに興味を持ちネットで購入。ムー…。知的所有権、特許で儲けなさいヨという本。著者は弁理士。やはり、本屋でぐるぐる回りながら、本を手に取り内容を確認して買った方が良い。それは分かっているが、時間がないので日経新聞の広告で買うとこうなる。
19.「日本の国難」 中原圭介著(講談社新書)
サブタイトルに2020年からの賃金・雇用・企業とあるので、ネットで購入して出張の移動中に読んだ。
内容に関しては、10年後に22円、20年後は27円の円高と予想しているが、日本の最大の危機は、少子高齢化だと主張する点は目新しくはない。しかし、1965年には現役世代9.1人で65歳以上の高齢者1人を支えていたのが、2012年には2.4人で更に2050年には1.2人で一人を支えるというデーターを改めて言われるとウームと唸ってしまう。僕は以前から、早急に消費税を15%迄持っていくべきだというのはその辺にあるのだが…。
そして、電気自動車が自動車産業の大再編に繋がるとか、日経である程度は知っているが、データで説くので説得力がある。
18.「60歳で家を建てる」 湯山重行著(毎日新聞出版)
60歳で定年退職した夫婦から大型リフォーム(リノベーション)は過去何度か頼まれたことがある。1000万以上は大概かかる。発想をかえて、小さな「夫婦の家」をT&Tが発表したのがもう20年も前になる。建築家が書いたこの本。僕が以前考えていたことと同意見が多い。そうそう、そうだよネ・・・。
(2018年8月)
17.「ヒアリング不動産投資」 才津康孝:著(サンライズパブリッシング)
土地活用をお客様に提案する立場として、この手の本はタイトルで買ってみて、まあ読んでみるかと。しかし、30分程一生懸命に読んでみたが、小生にはまったく意味を為さない本である。少なくとも1~2頁は破り取るところがあったがネェー今迄の本は。結局、名の知れない出版社のこの手の投資本は買ってはダメ!?
16.「旅館アパート投資術」 白岩貢:著(ごま書房)
以前沖縄タイムスのZ女史が経済担当記者の頃、「旅館営業」の許可を取り、賃貸物件をホテルとして運営してはというような記事があった。かりゆしグループが条件によっては、一括借り入れも可能だと。今年の6月15日、民泊新法が施工され「Airbnb(エアビー)」では、届出のない民泊をリストから一掃し、ヤミ民泊が厳しくなった。T&Tは、土地活用のいろんな手法を研究しているが、これを読むと成程…。泉崎のあの土地ならイケるか!?
15.「読書という荒野」 見城 徹:著(幻冬舎)
20年ほど前に角川書店を退職して、自ら「幻冬舎」を立ち上げた見城徹。その後出版界での地位はゆるぎない。さて、この男の読書量は半端ない。更に、編集人として若いころから一流作家やアーティストと徹底的に付き合い、遊び、飲み尽くす。「ただ狂え」「ただ遊べ」とは、作家団鬼六の言葉だが、実践する作家の生きざまが凄まじい。認識者から実践者になる。読書はそのための最も有効な武器であるという見城に同感だ。
14.「賢者のコインランドリー投資」石崎絢一・柳田厚史:著(幻冬舎)
以前からコインランドリーに関する記事をスクラップしていた。というのも、地主様に対して有効な土地活用案を提案する必要があるからだ。相続税改正でアパート建設を勧める不動産・建設業者が多いが、弊社は、アパート建築の成功は立地が8割以上を占めると考えている。その為にも、医療・介護に加えてコインランドリーも研究していたが、この本を読むと、立地が決め手のようだ。特に、ショッピングセンター内に出店せよとある。一般の地主様向けの投資には向かないなァー。
(2018年7月)
13.「愚直は一流に勝つ!」(進化2)」エリアリンク(株):著・発行
不動産会社が自分の取り組みを本にまとめた。FAXで会社に案内があったのだが昔、この会社の社長は勉強会で会ったことがあるので購入して読んだが、成程わが社にも役に立ちそうなところが数点ある。しかし、社員一人当たりの営業利益目標が1億とは・・・。
12.「なぜベトナム人は痩せているのか」森由香子:著(幻冬舎新書)
昨年、今年とベトナム視察が続くので、バトナナムというタイトルで購入したのだが、何とダイエットの本であった。
著者は病院の管理栄養士。血液検査値改善のための栄養指導を行っている。
結論は、いつもの夕食を分割して2回に分けて食べることを指導している。
それが日本人と同じく米を食べるベトナム人がWHO調査で、肥満率が世界で最も低いベトナム人のコツだと主張する。要するに、起床後14時間以内に最後の食事である夕食をすませないと主張。
11.「やってはいけないキケンな相続」税理士法人レガシィ:著(角川文庫)
年1000件以上の相続税申告を扱っている税理士法人の実例の本なので興味があり 読んだ。
T&Tでも相続対策のセミナーを開催するので間違った知識は信用問題に関る。
2015年の改正相続税法の施工以降、アパート建築が増えているが、すべてが正しい方策なのか疑問に思っていて立地を無視したアパート建築が大手会社に多い。親の認知症対策、生前贈与、遺言、節税対策、実家の相続等 に関しても実例をもとに説明しているので成程と納得。
(2018年6月)
10.「最強の経営者-アサヒビールを再生させた男」高杉良:著(講談社文庫)
400頁近くの、樋口廣太郎伝。日本経済新聞の「私の履歴書」での本人、そして樋口の次にアサヒビール社長を務めた瀬戸雄三の自伝、更に、日経産業新聞の連載時から大変面白く読ませて貰った「ビール営業王」(日経新聞社刊)。こちらは現在のアサヒビール平野社長、キリンビール布施社長、サントリー酒類小島社長、サッポロHDの尾賀社長が若い頃から今に到る物語だ。
当然、シェア10%を割りアサヒどころか夕陽ビールと揶揄された昭和61年(1985)に、住銀会長の磯田天皇の逆鱗に触れ住友銀行副頭取からアサヒビールの社長に追い出された樋口。しかし、スーパードライひとつに絞り、アサヒを大躍進させた樋口の話は必ず出る。
成熟したビール市場で、何故奇跡の快進撃を強烈なリーダーシップで成功させることができたのか。
まさに、ビジネスの教科書だ。
9.「銀行員はどう生きるか」浪川攻:著(講談社新書)
最近沖縄で琉球銀行若狭支店、牧港支店とオシャレな店舗がオープンした。
昨年三井住友銀行の中野坂上支店のリニューアル店舗がこの本のはじめに触れられている。
リーマンショックから始まりそして日銀のマイナス金利政策。日本のメガバンク3行が大幅な人員削減を発表して世間に衝撃を与えたのはつい最近である。
しかし、海外に進出できない日本全国の地銀の運命は?沖縄では1行のみしか必要とされないという予測も出た。
我々経営者は互解する銀行神話を前にして、いかにして経営の舵を取るか…。
8.「有名大家の裏話」小島拓:著(幻冬舎)
雑誌や業界紙の広告で、「年収〇〇〇万円でもできる」「主婦で簡単にできる不動産投資」「初心者でも絶対に成功する」…。小生もプロとして、本当かねえ…と疑っていたが、この本を読んで納得。
著者も不動産のプロとしてその実態を暴く。
この著者は正統派ですナ。
(2018年5月)
7.「プライベートバンカー 驚異の資産運用砲」杉山智一:著(講談社新書)
著者は野村證券、三井住友銀行そして外資系の銀行を経て、日本の富裕層の海外での資産運用を手伝っている独立系のいわゆるプライベートバンカーである。
純資産1億超から海外のプライベートバンクを利用でき、5億円超ならオリジナルファンドを作ることができる等、資産を増やす為には国内だけでは無理と実例を述べている。
これを読むと、格差は確かに広がっていくなァーと。
6.「終活夫婦」中尾彬・池波志乃:著(講談社)
4月初め頃、志乃さんからスマホにメッセージが入った。
那覇のホテルに居るが原稿の最終の仕上げで缶詰めですと。
そしてGW明けに、二人のサイン入りでこの本が届いた。
「あやふに」が店を営業している頃は、時々お二人とカウンターで飲んだモンだ。
志乃さんとは川端さんがNHK沖縄局長の時に初めて紹介されて以来もう15年程だろうか。
この本に書かれている二人の結婚の時の話や、そして二人が病気で倒れ入院した頃の話は昨日のようにも思える。
二人共退院して元気になり沖縄に来た時、あやふにで、中尾さんがハイこれ、比嘉さんの為(!?)に焼きましたと「ぐい飲み」を頂き、我が家のカウンターに飾られている。
いつも一緒のホントに仲の良い夫婦デス。
(2018年2月)
5.「江副浩正」馬場マコト・土屋洋:著(日経BP社)
500頁近くあるリクルート創業者江副浩正について語った本である。元社員2名がリクルートという会社がいかに昭和史と共に歩んだかを語る熱作である。高度成長時代に企業は学生を大量に採用する必要になる。
そこで江副は企業から広告費を貰い学生向けに企業情報を載せたぶ厚い雑誌を学生向けに配る。江副の発想の素晴らしさは、真の顧客は金を払う企業ではなく、学生だと看破したことにある。
「就職」から始まり、「住宅」「結婚」と様々な分野に「情報」を提供して巨大なビジネスにした江副の着眼と成功に導いたその度量に感嘆する。
リクルート出身の方々を何名か知っている。皆さん全てリクルートを卒業(退社)した後に、起業する者、別の世界で経営幹部として活躍する者。何故、リクルート出身者はハードワークをいとわず実務にたけているのか不思議であった。それは能力ある社員採用に金と時間をかけ、育成する仕組みだ。そして、「リクルート事件」とは何であったのか。検察に作られた事件ではなかったのかという当時からの疑問が…成程。
江副の残した功績は勿論情報誌を創り出したこと。そしてもう一つは、成長する企業の思想と仕組みを作ったことだと著者は説く。そう、我が社に求められているのがこの「仕組み」なのである。
しかし、江副が晩年認知症に苦しんでいた事を知り、何とも言えず暫く黙り込んでしまった。
4.「こうして会社を強くする」稲森和夫:著(PHPビジネス初新書)
京セラ創業者を囲む勉強会「盛和塾」での勉強会の内容から、色々な質問を受けてそれに塾長である稲盛氏が答える問答集だ。20年程前にも同じくPHP研究所から出版社され読んだことがある。伊丹空港の出発ラウンジの売店で購入し機内で一気に読んだのだが、この手の本は何度も読み返す必要がある…。
3.「新たな〝プロ″の育て方」原田宗亮:著(クロスメディア・マーケティング)
著者は、左官屋の3代目社長である。経験ゼロから1か月でプロの入口に立たせ、「4年で一人前」の育成システムを作り、左官女子も居るとのこと。我が社で大工を社員として採用を始め経験の無い30代が二人入社した。そして、ベトナムからも型枠大工の技能実習生が1月から2名入社した。今の若者に「見て覚える」は通用しないので非常に参考になった。
(2018年1月)
2.「一倉定の社長学 内部体制の確立篇」(一倉定:著(日本経営合理化協会出版局)
1月の16日、17日の大阪一倉会の勉強会のテーマである。元々出席する予定は無かったのだが、中村会長(北斗エンジニアリング)、大林社長(大包)からわざわざお誘いがあり、夜色々と語りたいのでと言われたので出席せねばならぬ。
一倉先生の社長学シリーズの第6巻で445頁もある。1982年初版で僕の手元にあるのは1992年の12版。最初に読んだのが2000年2月17日。
半分以上は記憶が薄れていて、この手の本はやはり何度も読み返す必要があるが何しろこの分量だ…。
1.「経費で落とす!領収書がわかる本」鎌倉圭:著(自由国民社)
経営者なので、経費の事はまあある程度知ってるつもりだが、日経の広告に、落とせない経費は無いとのキャッチコピーが。まあ買ってみるかと。
出張の機内で僅か30分程で読め、先ず、まぁこの程度でよく本が出せたなと。
しかし、著者は税理士でありながらミュージシャンそして、モデル.タレント事務所を経営してるとの事。
成る程、知り合った編集者が出版を持ちかけ、聞き取り、原稿を書いたわけだ。
ブログのような編集だ。これが1400円。商売上手だ。
30.「異端児」:松下 隆一:著(PHP研究所)
あるセミナーに出席した時、小生が社員大工の話をすると、ヒガさん、確か日本一の大工集団をめざす社長の本があるヨと教えてくれた。それがこの本である。静岡県沼津市に本社があり 平成元年に創立したから平成建設。
社内で大工職人を育てる内製化に取り組んでいるのが、今年70歳の秋元社長だ。
社員数は570人を超え、年商は150億円。
東大生・京大生が「大工になりたい」と応募するというから凄い。
一つの目標ができた。
29.「忙しい医師のための不動産投資」:植田 幸:著(クロスメディア出版)
内容はまぁ一般的なことで、どうって事はないが、医師向けにマンション投資を進めるブローカー?が書いた本。
まぁ医師向けのプレゼントークの参考にはなるかね?
(2018年11月)
28.「5Kと言われる介護施設の秘密」:藤本 加代子:著(PHP研究所)
この数年間 介護事業者向けにセミナーを開催しているので、業界の知識を得ようと思い 買ってみてペラペラとめくると、社会福祉法人理事長の著者の経歴に驚かされた。
19年間専業主婦だった著者が眼科を経営していた夫の突然の病死で 医院の経営を引き継ぎ、そして福祉事業に乗り出して25年、今では650名ものスタッフを抱える立派な経営者になっている経緯である。
イヤハヤ驚いた。
27.「忙しい医師のための不動産投資」:植田 幸:著(クロスメディア出版)
内容はまぁ一般的なことで、どうって事はないが、医師向けにマンション投資を進めるブローカー?が書いた本。
まぁ医師向けのプレゼントークの参考にはなるかね?
(2018年10月)
26.「その節税が会社を殺す」:松波 竜太:著(すばる舎)
この手のタイトルのマニュアル本を読むと、まぁこの程度かと思うことが多いが、この本は意外(?)と内容がしっかりしている。小生、読み乍ら、フムフムと付箋紙を10数か所に…。早速顧問税理士と相談しました…。
25.「日本人は知らない中国セレブ消費」:袁 静:著(日経プレミアシリーズ)
著者は上海生まれで、北京の大学から早稲田大学を経て 日経BP社に入社し 日本で10年を過ごす。帰国後、中国富裕層向けの雑誌「行楽」を創刊、日本の魅力を発信している。現在 上海と東京に事務所を構えている
ので この本の情報は信用できる(可能性が高い)。
中国人の団体客は 僕は世界の害虫だと思っているが、中国人の中にも似たように思っている人が多いと知りビックリ!とまぁ、意外と知らない中国人の富裕層のお金の使い方・・・。参考になる。
(2018年9月)
24.「コンビニ外国人」 芹澤健介:著(新潮新書)
全国の大手コンビニで働く外国人店員はすでに124万人超。スタッフ20人に1人の割合というが、僕がよく泊まる品川プリンスホテルのコンビニでは全員が外国人だ。つい最近はコンビニ店長のわいせつな行為がTVのニュースで流れた。沖縄ファミリーマートの事も書かれているが、ネパール人の店員が増えたとある。
彼らは勤務
時間に制限のある留学生のアルバイトなのだが、果たして法律は順守されているか!?留学生の日本語学校の裏は危険な顔!?今後に不安が残るなァー。
23.「ドクタープレジデント」 田畑陽一郎:著(幻冬舎)
1945年生まれの沖永良部島出身の著者が千葉大医学部から大学病院勤務を経て独立して1991年に開業する。今では11の医療・介護施設を経営し、千葉県医師会会長を務めている。人工透析が専門だが、お金が全く無く開業の決意をしたのだが、友人らに助けられ、そして医学のみならず経営をしっかりと学び事業拡大の経緯は素晴らしい。
しかし、小生、この本を買っておいたとも知らず、再度注文してしまった・・・。
22.「大東建託の内幕」三宅勝久著(同時代社)
暴露本はあまり好きではない。出張時のセミナー前に丸の内の「丸善」に立ち寄ると、この本が平積みされていた。著者は10年間大東建託の取材を続
けているという。最近、お客様からも大東建託の「一括借り上げ(サブリース)」での資産運用についての相談があるので、昨年の11月にそれについての小冊子を発行したほどだ。その商法については、ある程度は分かっていたが、自殺者や犯罪に手を染める社員迄居たとは…。
21.「本田宗一郎という生き方」 宝島編集部編(宝島社)
ボクは、ホンダという会社の物語が好きで結構読んでいる。本
田宗一郎という破天荒な男を、No.2として支えた藤沢武夫の存在無くしてホンダが世界的な自動車メーカーにはなれなかった。藤沢という男が組織を作り上げたのだ。しかし、藤沢という男は、本田宗一郎が居てこそその能力を発揮したとも言える。この名コンビは凄いの一言。
20.「貧乏モーツアルトと金持ちプッチーニ」 正林真之著(サンライズ出版)
タイトルに興味を持ちネットで購入。ムー…。知的所有権、特許で儲けなさいヨという本。著者は弁理士。やはり、本屋でぐるぐる回りながら、本を手に取り内容を確認して買った方が良い。それは分かっているが、時間がないので日経新聞の広告で買うとこうなる。
19.「日本の国難」 中原圭介著(講談社新書)
サブタイトルに2020年からの賃金・雇用・企業とあるので、ネットで購入して出張の移動中に読んだ。
内容に関しては、10年後に22円、20年後は27円の円高と予想しているが、日本の最大の危機は、少子高齢化だと主張する点は目新しくはない。しかし、1965年には現役世代9.1人で65歳以上の高齢者1人を支えていたのが、2012年には2.4人で更に2050年には1.2人で一人を支えるというデーターを改めて言われるとウームと唸ってしまう。僕は以前から、早急に消費税を15%迄持っていくべきだというのはその辺にあるのだが…。
そして、電気自動車が自動車産業の大再編に繋がるとか、日経である程度は知っているが、データで説くので説得力がある。
18.「60歳で家を建てる」 湯山重行著(毎日新聞出版)
60歳で定年退職した夫婦から大型リフォーム(リノベーション)は過去何度か頼まれたことがある。1000万以上は大概かかる。発想をかえて、小さな「夫婦の家」をT&Tが発表したのがもう20年も前になる。建築家が書いたこの本。僕が以前考えていたことと同意見が多い。そうそう、そうだよネ・・・。
(2018年8月)
17.「ヒアリング不動産投資」 才津康孝:著(サンライズパブリッシング)
土地活用をお客様に提案する立場として、この手の本はタイトルで買ってみて、まあ読んでみるかと。しかし、30分程一生懸命に読んでみたが、小生にはまったく意味を為さない本である。少なくとも1~2頁は破り取るところがあったがネェー今迄の本は。結局、名の知れない出版社のこの手の投資本は買ってはダメ!?
16.「旅館アパート投資術」 白岩貢:著(ごま書房)
以前沖縄タイムスのZ女史が経済担当記者の頃、「旅館営業」の許可を取り、賃貸物件をホテルとして運営してはというような記事があった。かりゆしグループが条件によっては、一括借り入れも可能だと。今年の6月15日、民泊新法が施工され「Airbnb(エアビー)」では、届出のない民泊をリストから一掃し、ヤミ民泊が厳しくなった。T&Tは、土地活用のいろんな手法を研究しているが、これを読むと成程…。泉崎のあの土地ならイケるか!?
15.「読書という荒野」 見城 徹:著(幻冬舎)
20年ほど前に角川書店を退職して、自ら「幻冬舎」を立ち上げた見城徹。その後出版界での地位はゆるぎない。さて、この男の読書量は半端ない。更に、編集人として若いころから一流作家やアーティストと徹底的に付き合い、遊び、飲み尽くす。「ただ狂え」「ただ遊べ」とは、作家団鬼六の言葉だが、実践する作家の生きざまが凄まじい。認識者から実践者になる。読書はそのための最も有効な武器であるという見城に同感だ。
14.「賢者のコインランドリー投資」石崎絢一・柳田厚史:著(幻冬舎)
以前からコインランドリーに関する記事をスクラップしていた。というのも、地主様に対して有効な土地活用案を提案する必要があるからだ。相続税改正でアパート建設を勧める不動産・建設業者が多いが、弊社は、アパート建築の成功は立地が8割以上を占めると考えている。その為にも、医療・介護に加えてコインランドリーも研究していたが、この本を読むと、立地が決め手のようだ。特に、ショッピングセンター内に出店せよとある。一般の地主様向けの投資には向かないなァー。
(2018年7月)
13.「愚直は一流に勝つ!」(進化2)」エリアリンク(株):著・発行
不動産会社が自分の取り組みを本にまとめた。FAXで会社に案内があったのだが昔、この会社の社長は勉強会で会ったことがあるので購入して読んだが、成程わが社にも役に立ちそうなところが数点ある。しかし、社員一人当たりの営業利益目標が1億とは・・・。
12.「なぜベトナム人は痩せているのか」森由香子:著(幻冬舎新書)
昨年、今年とベトナム視察が続くので、バトナナムというタイトルで購入したのだが、何とダイエットの本であった。
著者は病院の管理栄養士。血液検査値改善のための栄養指導を行っている。
結論は、いつもの夕食を分割して2回に分けて食べることを指導している。
それが日本人と同じく米を食べるベトナム人がWHO調査で、肥満率が世界で最も低いベトナム人のコツだと主張する。要するに、起床後14時間以内に最後の食事である夕食をすませないと主張。
11.「やってはいけないキケンな相続」税理士法人レガシィ:著(角川文庫)
年1000件以上の相続税申告を扱っている税理士法人の実例の本なので興味があり 読んだ。
T&Tでも相続対策のセミナーを開催するので間違った知識は信用問題に関る。
2015年の改正相続税法の施工以降、アパート建築が増えているが、すべてが正しい方策なのか疑問に思っていて立地を無視したアパート建築が大手会社に多い。親の認知症対策、生前贈与、遺言、節税対策、実家の相続等 に関しても実例をもとに説明しているので成程と納得。
(2018年6月)
10.「最強の経営者-アサヒビールを再生させた男」高杉良:著(講談社文庫)
400頁近くの、樋口廣太郎伝。日本経済新聞の「私の履歴書」での本人、そして樋口の次にアサヒビール社長を務めた瀬戸雄三の自伝、更に、日経産業新聞の連載時から大変面白く読ませて貰った「ビール営業王」(日経新聞社刊)。こちらは現在のアサヒビール平野社長、キリンビール布施社長、サントリー酒類小島社長、サッポロHDの尾賀社長が若い頃から今に到る物語だ。
当然、シェア10%を割りアサヒどころか夕陽ビールと揶揄された昭和61年(1985)に、住銀会長の磯田天皇の逆鱗に触れ住友銀行副頭取からアサヒビールの社長に追い出された樋口。しかし、スーパードライひとつに絞り、アサヒを大躍進させた樋口の話は必ず出る。
成熟したビール市場で、何故奇跡の快進撃を強烈なリーダーシップで成功させることができたのか。
まさに、ビジネスの教科書だ。
9.「銀行員はどう生きるか」浪川攻:著(講談社新書)
最近沖縄で琉球銀行若狭支店、牧港支店とオシャレな店舗がオープンした。
昨年三井住友銀行の中野坂上支店のリニューアル店舗がこの本のはじめに触れられている。
リーマンショックから始まりそして日銀のマイナス金利政策。日本のメガバンク3行が大幅な人員削減を発表して世間に衝撃を与えたのはつい最近である。
しかし、海外に進出できない日本全国の地銀の運命は?沖縄では1行のみしか必要とされないという予測も出た。
我々経営者は互解する銀行神話を前にして、いかにして経営の舵を取るか…。
8.「有名大家の裏話」小島拓:著(幻冬舎)
雑誌や業界紙の広告で、「年収〇〇〇万円でもできる」「主婦で簡単にできる不動産投資」「初心者でも絶対に成功する」…。小生もプロとして、本当かねえ…と疑っていたが、この本を読んで納得。
著者も不動産のプロとしてその実態を暴く。
この著者は正統派ですナ。
(2018年5月)
7.「プライベートバンカー 驚異の資産運用砲」杉山智一:著(講談社新書)
著者は野村證券、三井住友銀行そして外資系の銀行を経て、日本の富裕層の海外での資産運用を手伝っている独立系のいわゆるプライベートバンカーである。
純資産1億超から海外のプライベートバンクを利用でき、5億円超ならオリジナルファンドを作ることができる等、資産を増やす為には国内だけでは無理と実例を述べている。
これを読むと、格差は確かに広がっていくなァーと。
6.「終活夫婦」中尾彬・池波志乃:著(講談社)
4月初め頃、志乃さんからスマホにメッセージが入った。
那覇のホテルに居るが原稿の最終の仕上げで缶詰めですと。
そしてGW明けに、二人のサイン入りでこの本が届いた。
「あやふに」が店を営業している頃は、時々お二人とカウンターで飲んだモンだ。
志乃さんとは川端さんがNHK沖縄局長の時に初めて紹介されて以来もう15年程だろうか。
この本に書かれている二人の結婚の時の話や、そして二人が病気で倒れ入院した頃の話は昨日のようにも思える。
二人共退院して元気になり沖縄に来た時、あやふにで、中尾さんがハイこれ、比嘉さんの為(!?)に焼きましたと「ぐい飲み」を頂き、我が家のカウンターに飾られている。
いつも一緒のホントに仲の良い夫婦デス。
(2018年2月)
5.「江副浩正」馬場マコト・土屋洋:著(日経BP社)
500頁近くあるリクルート創業者江副浩正について語った本である。元社員2名がリクルートという会社がいかに昭和史と共に歩んだかを語る熱作である。高度成長時代に企業は学生を大量に採用する必要になる。
そこで江副は企業から広告費を貰い学生向けに企業情報を載せたぶ厚い雑誌を学生向けに配る。江副の発想の素晴らしさは、真の顧客は金を払う企業ではなく、学生だと看破したことにある。
「就職」から始まり、「住宅」「結婚」と様々な分野に「情報」を提供して巨大なビジネスにした江副の着眼と成功に導いたその度量に感嘆する。
リクルート出身の方々を何名か知っている。皆さん全てリクルートを卒業(退社)した後に、起業する者、別の世界で経営幹部として活躍する者。何故、リクルート出身者はハードワークをいとわず実務にたけているのか不思議であった。それは能力ある社員採用に金と時間をかけ、育成する仕組みだ。そして、「リクルート事件」とは何であったのか。検察に作られた事件ではなかったのかという当時からの疑問が…成程。
江副の残した功績は勿論情報誌を創り出したこと。そしてもう一つは、成長する企業の思想と仕組みを作ったことだと著者は説く。そう、我が社に求められているのがこの「仕組み」なのである。
しかし、江副が晩年認知症に苦しんでいた事を知り、何とも言えず暫く黙り込んでしまった。
4.「こうして会社を強くする」稲森和夫:著(PHPビジネス初新書)
京セラ創業者を囲む勉強会「盛和塾」での勉強会の内容から、色々な質問を受けてそれに塾長である稲盛氏が答える問答集だ。20年程前にも同じくPHP研究所から出版社され読んだことがある。伊丹空港の出発ラウンジの売店で購入し機内で一気に読んだのだが、この手の本は何度も読み返す必要がある…。
3.「新たな〝プロ″の育て方」原田宗亮:著(クロスメディア・マーケティング)
著者は、左官屋の3代目社長である。経験ゼロから1か月でプロの入口に立たせ、「4年で一人前」の育成システムを作り、左官女子も居るとのこと。我が社で大工を社員として採用を始め経験の無い30代が二人入社した。そして、ベトナムからも型枠大工の技能実習生が1月から2名入社した。今の若者に「見て覚える」は通用しないので非常に参考になった。
(2018年1月)
2.「一倉定の社長学 内部体制の確立篇」(一倉定:著(日本経営合理化協会出版局)
1月の16日、17日の大阪一倉会の勉強会のテーマである。元々出席する予定は無かったのだが、中村会長(北斗エンジニアリング)、大林社長(大包)からわざわざお誘いがあり、夜色々と語りたいのでと言われたので出席せねばならぬ。
一倉先生の社長学シリーズの第6巻で445頁もある。1982年初版で僕の手元にあるのは1992年の12版。最初に読んだのが2000年2月17日。
半分以上は記憶が薄れていて、この手の本はやはり何度も読み返す必要があるが何しろこの分量だ…。
1.「経費で落とす!領収書がわかる本」鎌倉圭:著(自由国民社)
経営者なので、経費の事はまあある程度知ってるつもりだが、日経の広告に、落とせない経費は無いとのキャッチコピーが。まあ買ってみるかと。
出張の機内で僅か30分程で読め、先ず、まぁこの程度でよく本が出せたなと。
しかし、著者は税理士でありながらミュージシャンそして、モデル.タレント事務所を経営してるとの事。
成る程、知り合った編集者が出版を持ちかけ、聞き取り、原稿を書いたわけだ。
ブログのような編集だ。これが1400円。商売上手だ。
2018年07月12日 09:30